【2019年版】用途別初心者にオススメのサーバーを紹介

2019-10-01
Writing by yocci

WEBサイト制作やWEBサービス開発初心者の方は、どのサーバーを使えば良いのかよくわからないという方が多いと思います。今回は初心者のために用途別おすすめのサーバーを紹介していきます。

 

まず私がはじめに伝えたいことは、サーバーは用途によって使い分けるべきということです。

 

レンタルサーバーは面倒な設定がないので使いやすいですし、インターネット上に情報も多いため、初心者にとっては人気のサービスになっています。しかし多くの場合は利用用途によって最適なサーバーは変わってくるのです。

 

そこで今回は利用用途別におすすめしたいサーバー(ホスティングサービス)をまとめてみました。

TOPICS

静的ファイルのみの場合におすすめのサーバー

– 使用用途: LP、HP等

 

WordPressで管理しているようなサイトは動的サイトと呼ばれ、動的サイトは基本的にアクセスされる度にページを生成するような仕組みで動いています。

アクセス→phpなどのプログラミング言語が動く→html生成→サイト表示

 

それに対して静的サイトはユーザーがアクセスする前に、予めページを用意しておく仕組みで表示しています。

アクセス→元々用意しておいたhtml→サイト表示

 

これから紹介するサーバーは静的サイトホスティングサービス※1と呼ばれているものです。

 

WordPressなどの動的サイトを運用することはできませんが、html,css,jsだけで構成された静的サイトを運用するのに最適なシステムを安価なコストで利用することができます

Netlify

Netlifyは静的なサイトを超高速で提供できるWebサービスです。

 

公開するのは簡単で、リポジトリ※2を登録して、ビルド※3コマンドと公開ディレクトリを指定するだけです。Github, GitLab, Bitbucketに対応しています。

 

デプロイ※4時のログと履歴が残るので、不具合があった場合もロールバックをすることができます。

 

CDN※5 (Content Delivery Network) は標準でついてきます。日本のエッジサーバもあるようなので国内だけの用途も十分使えます。

 

転送量は100GB/月まで無料なので、よほどのことが無い限り超えることはないでしょう。個人利用ではまず超えないと思います。また、制限はありますがFunction、ユーザ認証、フォームといったサービスも無料で利用できます。

料金・制限:Freeプラン(無料プラン):転送量100GB/月, ストレージ100GB, リクエスト制限:500requests/分

SSL:無料

公開難易度:★★

おすすめ度:★★★★

 

Firebase Hosting

2014年にFirebaseという企業をGoogleが買収してGCP※6に加わりました。

 

GoogleのCDNと無料のSSL証明書を自動で構成してくれます。

 

デプロイ方法はnpmのFirebase Cliを使います。 チュートリアルを進めればすぐにでも始められると思います。firebase.jsonを設定することでホスティングの動作※7の設定ができることもメリットです。

料金・制限:Sparkプラン(無料プラン):転送量10GB/月, ストレージ1GB

SSL:無料

公開難易度:★★

おすすめ度:★★★

Github Pages

GitHub Pagesは、GitHubに置いてるリポジトリを簡単にWeb公開できるGitHubのホスティングサービスです。

 

バージョン管理を行うGitHubのサービスの一部なので、特に特別な設定することなくバージョン管理を行うことができます。

料金・制限:publicプラン(無料プラン):転送量100GB/月, ストレージ1GB, リクエスト制限: 100,000requests/分

SSL:無料

公開難易度:★★

おすすめ度:★★★

 

*1: サーバーをレンタルするサービスのことです。
*2: ファイルやディレクトリの状態を記録する場所です。「バージョン管理」を学びましょう。
*3: ソースコードをコンピュータ上で実行可能な形式に変換することです。
*4: 開発したソフトウェアを利用できるように実際の運用環境に展開することです。
*5: 静的コンテンツを効率よくユーザーに配信する仕組みです。サイトの表示の高速化やサーバーの負荷低減などが期待できます。
*6: Google Cloud Platform
*7: カスタムエラーページ、リダイレクト、リライト、ヘッダーなどの設定。

静的ファイル+サーバーサイドスクリプトの場合におすすめのサーバー

– 使用用途: LP、HP等

 

静的ファイル以外にもサーバーサイドスクリプトを実行したいと思う場合もよくあるでしょう。私がよく目にするのはLPにお問い合わせフォームがあるパターンです。

 

そのような場合は特にデータベースが必要ないということで、そういった場合におすすめできるのが下記のサービスです。

Google App Engine (GAE)

個人的に一番おすすめのサービスです。名前の通りGoogleが提供するPaaSサービスです。

 

当初はPythonのみだった言語ランタイムも、現在ではJava, PHP, Goをサポートするに至っています。

 

無料枠もありますが、アクセスが爆発的に増えた場合には自動でスケールする柔軟性もあるので急激なアクセスが見込まれるサービスでも安心です。設定によっては安心して無料枠内で稼働させるような設定にもできますので、とりあえず常駐サーバーが欲しい初心者にもおすすめです。

 

Cloud DatastoreというNoSQL※8の無料枠はありますがRDBMS※9の無料枠はありませんので、使いたい場合はCloud SQL等のサービスを利用すればいいでしょう。

料金・制限:無料枠:インスタンス時間28時間/日, 転送量1GB/月, ストレージ5GB, DataStore データ保存1GB/日 読み取り 50000件/日 書き込み 20000件/日

SSL:無料

公開難易度:★★

おすすめ度:★★★★★

 

*8: 非リレーショナル・データベース。
*9: リレーショナルデータベースマネジメントシステム。MySQLとかPostgreSQLが広く知られる。

静的ファイル+サーバーサイドスクリプト+DB(WordPressを使用する場合)の場合におすすめのサーバー

– 使用用途: WEBサービス全般

 

WordPressを使用している方にとってはレンタルサーバーはかなり使いやすいサービスになっています。ブログやアフィリエイト(ネットビジネス)をされている方がよく利用されている印象です。管理画面からインストールも完了しますし、必要なことのほぼ全てが管理画面で完結します。

 

レンタルサーバーはWordPressを利用するための便利な機能が実装されている場合が多いです。

 

ここではレンタルサーバーの紹介をしますが、転送量が上限を超えると速度制限がかけられたり、共用サーバーの仕組み上、急激なアクセスによりサーバーが不安定になったりということも考えられます。

 

より本格的にサービスを稼働させたい場合は後ほど紹介するIaaS※10系のサービスやPaasの中でもスケールアップ/スケールアウトが容易なサービスを利用することも出来ます。とはいえ月間100万pv以上あるようなサイトを運用している、有名なアフィリエイターもレンタルサーバーを使っているので、問題なさそうです。

お名前.com レンタルサーバー RSプラン

お名前.comはドメイン登録サービスも行っているのでサーバーとドメインを一括で管理できるのが魅力です。さらにRSプランを契約するとドメインを1円で同時登録することが可能です。

 

RSプランがでる前にSDプランがあったのですが、接続が安定せず正気くそでした(笑)このRSプランはオールSSD※11LSAPI※12環境の整備でかなり高速化、高安定化が図られたようで、私たちもクライアントさんにはこのRSプランを進めています。管理画面も見やすくなりましたし、WordPressを使用するのであれば1番おすすめです。

 

また、サポートも充実しており、24時間電話サポートを受けることが出来ます。ただ昼間は15分くらいかけ続けないと繋がらないので、スピーカーにして繋がるまで何か作業をすることをおすすめします。笑

料金・制限:900円〜/月, 容量200GB, 転送量目安2.5TB/月

SSL:無料

公開難易度:★

おすすめ度:★★★★★

XServer

高性能CPU+Nginx+SSD+独自の高速化処理で速度と安定した環境を実現しているようです。

 

24時間サポートや自動バックアップ機能も全プラン導入されているので初心者にも安心ですね。このブログもXServerです。前述したお名前.comのRSプランが出るまではXServerが1番おすすめでした。

 

お名前とXServerのスペックはほぼ同じです。

料金・制限:X10プラン:900円/月, 容量200GB

SSL:無料

公開難易度:★

おすすめ度:★★★★

さくらのレンタルサーバー

創業20年以上の信頼と実績のあるレンタルサーバーです。

 

日本最大規模のデータセンター※13を自社で運営しているので、高速な通信回線を誇り、セキュリティ面でも安心のサービスです。リニューアル案件ではさくらのレンタルサーバーを使っているクライアントさんも多いイメージです。

 

WordPress以外にも、350種類以上のテンプレートを提供しているさくらブログをすべてのプランで利用できます。同じスペックで比較すると、お値段は他社と比べて若干高い印象ですが、安心感ははんぱないっす。

料金・制限:スタンダードプラン:524円/月, 容量100GB, 転送量の目安80GB/日

SSL:無料

公開難易度:★

おすすめ度:★★★

 

*10: Infrastructure as a Serviceの略。ハードウェアリソース(CPU/メモリ/ストレージ)などのITインフラを提供するサービスです。サーバー作成の自由度が高いがインフラの知識が必要なので初心者には扱いが難しい。というか無理。
*11: Solid State Driveと呼ばれる記憶装置です。HDDに比べて読み書きの速度が非常に速いのが特徴。
*12: LiteSpeedというApacheの上位互換として注目を浴びている高性能のWEBサーバーのAPIのことですね。ただしあまりアクセスが見込めないようなサービスの場合はApache+モジュール版PHPのほうが早かったりすると思います。
*13: 膨大な数のサーバーがぎっちぎちに設置してある施設です。

静的ファイル+サーバーサイドスクリプト+DB(WordPressを使用しない場合)の場合におすすめのサーバー

– 使用用途: WEBサービス全般 (大規模サービス向け)

 

ここでは所謂VPS※14とIaaSと呼ばれてるものを紹介します。初心者向けに噛み砕いて言うとレンタルサーバーのすごいやつです。

 

インフラの知識が必要になるので初心者にとっては敷居が高いと思いますので、あまりよくわからない人は上記で紹介しているレンタルサーバーやPaaS※15系のサービスを使ったほうがいいでしょう。

 

IaaSとレンタルサーバーやVPSの違いは、まずは料金の支払い方法です。IaaSは従量課金制度ですが,レンタルサーバーやVPSはIaaSよりも価格は安めの月額固定の料金であることがほとんどです。

 

もう1つ大きく違う点は、スケールアップ/スケールアウト※16ができにくい点です。IaaSの場合は,自由にサーバの台数やサーバのスペックの変更ができます。

 

しかしレンタルサーバーやVPSの場合はサーバのCPU、メモリ、ディスク容量などは固定されており、IaaSのように、急激なスケールアップやスケールアウトに対応できません。こういった点からより大規模なサーバー構築を行う場合はIaas系のサービスを使うといいでしょう。

ConoHa VPS

まずはVPSの紹介です。

 

いくつかVPSを使ってみましたが、一番おすすめできるのはこちらのConoHa VPSです。

 

VPN※17やロードバランサー※18やスケールアップ/スケールアウトといったクラウドのような機能が使えます。ただしスケールは一番安いメモリ512MBのプランでは利用できないので注意。またオートスケールの機能はないので、一旦停止させてからのスケールさせることになります。

 

固定料金なので従量課金のIaaS系のサービスよりは安くなると思いますのでオートスケールはいらんよーというサービスではこちらはかなりおすすめです。

料金・制限:複数あり(サイト参照)

SSL:設定可能

公開難易度:★★★★

おすすめ度:★★★★★

AWS EC2 (Amazon Web Service)

AWSはネットショッピングで有名なAmazonが、自社の大量商品の在庫管理やデータ分析を行うため、ITを駆使して構築したインフラやアプリケーションを一般ユーザーにも公開したのが始まりです。クラウドサーバーといえばAWSを連想する人が多いでしょう。

 

パブリッククラウドではシェアNo1でもあり、セキュリティに厳しい金融業界や、政府機関でも採用されており、米CIAでIBMを抑えAWSを採用したニュースが話題となりました。

 

EC2以外にもAWSは先進的で便利なサービスを多く提供しています。初回登録から12ヶ月は無料利用枠が存在するサービスも多いので気軽に試すこともできます。公式ドキュメントもかなり充実していますし、利用者が多い分情報もかなり多いです。信頼性と堅牢性が求められるならAWSでしょう。

料金・制限:複数あり(サイト参照)

SSL:設定可能

公開難易度:★★★★★

おすすめ度:★★★★★

Google Compute Engine (Google Cloud Platform)

Googleのサービスが使っているインフラと同じものを、Google自身がパブリッククラウドサービスとして提供しています。先進的なアーキテクチャを提供しておりAWSに比べると非常にシンプルな構成になっています。

 

GCE (Google Compute Engine)は永久無料枠があるので勉強で使ってみるのもいいでしょう。日本語版の公式ドキュメントはアップデートが遅いので、英語での閲覧をおすすめします。

 

よくAWSと比較されますが、結論はそれぞれ色々なサービスが含まれているので好きな方使ったらいいんじゃないかと思います。個人的には機械学習分野のサービスがはGCPの方が上手だと思うのでその分野をよく利用する僕はGCPのサービスをよく利用します。

料金・制限:複数あり(サイト参照)

SSL:設定可能

公開難易度:★★★★★

おすすめ度:★★★★★

 

*15: Virtual Private Serverの略。自由度が高いレンサバみたいなもんです。
*14: Platform as a Serviceの略。アプリケーションソフトが稼動するためのハードウェアやOSなどのプラットフォーム一式を、インターネット上のサービスとして提供する形態のことを指します。いろいろと準備してくれた状態でサーバーを提供してくれるサービスのことですね。
*16: スケールアップは個々のサーバー増強、スケールアウトはサーバーの台数を増やして能力アップさせるみたいな感じです。
*17: Vitrual Private Networkの略。高速なローカル通信を実現します。
*18: サーバーにかかる負荷を、平等に振り分けるための装置のことを指します。

まとめ

僕自身はGCPを使う機会が多いですね。まあただのGoogle信者なんですけれども。フロントを担当しているメンバーはお名前.comのRSプラン推しです。

 

初心者の方は使用するサービスのサポート体制や、情報がインターネット上でよく出てくるかどうかも見たほうがいいと思います。自身で解決できないことが起きたら障害が長引いて大損失を食らう可能性がありますからね。

 

サーバーといえばレンタルサーバーだと思っている方に、レンタルサーバーは便利だし使いやすいけど、無料で使えるサービスがいっぱいあるんだよ!ということが伝われば嬉しいです。

是非いろんなサービスを試してみて下さい。

 

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