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【超簡単】JavaScriptライブラリaos.jsの使い方を解説!

現在、多くのwebサイトがアニメーションを取り入れています。

特に、スクロール連動型アニメーションを取り入れているサイトは誰でも1度はみたことがあるのではないでしょうか?

今回は、効率よくサクッとスクロールアニメーションが実装できるJavaScriptのライブラリ、AOS(aos.js)を紹介します。

JavaScriptの基礎学習がまだの方は、下記の記事も参考にしてみてください。

JavaScriptの勉強ができるおすすめの本やサイト紹介!

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この記事の目次

アニメーションとUXの関係性

まず初めに、アニメーションとUXの関係について簡単に紹介します。

UX(User Experience)とは
人が製品やサービスに触れ、得る体験や経験のこと
  • 欲しい情報がすぐに見つかった
  • ページ読み込みが速い
  • 使っていて楽しい
  • 迷うことなくスムーズに商品の購入ができた

例えば、webサイトにアクセスした際、上のようなことを感じることがあります。これらがユーザー体験(UX)です。

web制作では、UXを向上させる方法の一つとして、アニメーションの使用があります。

ただし、アニメーションは適切に使用して初めて効果を得られるものであり、多用しすぎると逆効果になります。

  • 動きが多すぎて見にくい...
  • 動きがゆっくりすぎてイライラする...

このように感じたことがある方もいるのではないでしょうか。これらはアニメーションが逆にUXを低下させている例です。

実装方法によってはサイトに負荷がかかる場合もあるので、注意が必要です。

Point
アニメーションはポイントを抑えて使用することに意味があります。使いすぎには気を付けましょう。

AOS(aos.js)とは?

AOS(Animation On Scroll library)とは、スクロール連動型アニメーションを簡単に実装できるJavaScriptのライブラリです。

スクロール連動型アニメーションとは、スクロールと連動し、対象要素がウィンドウ内(画面内)に入ったタイミングで、アニメーション表示をさせるものです。

公式サイトにて、ページをスクロールして確認してみてください。

また、AOS(aos.js)は軽量で、パフォーマンスの観点からも優秀なライブラリです。

AOS(aos.js)の基本的な使い方

  1. AOSのファイルを読み込む
  2. HTMLを記述する
  3. JavaScriptを記述する

まずはこれらの順に、簡単に使い方を解説します。

Step1:AOSのファイルを読み込む

HTML内で読み込む、ファイルをダウンロードします。ダウンロードは公式サイト下部の「GET IT」から行います。

aos-master.zipがダウンロードされます。zipを解凍し、中身を確認してみましょう。

  • aos-master > dist > aos.css
  • aos-master > dist > aos.js

たくさんファイルがありますが、使用するのは上の2つです。この2つをHTML内で読み込みます。

<link rel="stylesheet" href="css/aos.css">
<script src="js/aos.js" defer></script>

どちらもheadタグ内読み込みます。JavaScriptファイルはbodyの閉じタグの直前で読み込まなくても、defer属性をつければhead内で問題ありません。

ご自身の環境によってパスは変えてください。

<link href="https://unpkg.com/aos@2.3.1/dist/aos.css" rel="stylesheet">
<script src="https://unpkg.com/aos@2.3.1/dist/aos.js" defer></script>

CDNを利用することもできます。バージョンが変わってる場合もあるので、ご自身で公式サイトも確認してみてください。

Step2:HTMLを記述する

  • Fade
  • Flip
  • Slide
  • Zoom

AOS(aos.js)のアニメーションタイプには、上の4種類が用意されています。さらにオプションを設定し、タイミングやトリガー、回転、動きなどを指定することが可能です。

<div data-aos="fade-right">
    SAMPLE
</div>

使い方は簡単です。アニメーションさせたいHTML要素に上のようにdata-aos属性を指定します。

data-aos属性を指定した要素には、アニメーション発火時にaos-animateクラスが自動で付与されます。カスタマイズする際は、このaos-animateクラスを書き換えることになります。

Step3:JavaScriptを記述する

AOS.init()

JavaScripは最低限これだけで動きます。AOS(aos.js)を使う宣言だと思ってもらえれば良いです。共通の初期設定もできますが、それは後半でみていきます。

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AOS(aos.js)のオプションや機能を詳しく紹介

オプションなども紹介しながら、実際の使い方を紹介します。

アニメーションタイプ

アニメーション内容
Fadeフェード表示
Flip回転表示
Slideスライド表示
Zoomズーム表示

既に紹介した通り、アニメーションさせたいHTML要素にdata-aos=”fade-right”のように属性を記述し、完了です。これだけで基本的なスクロールアニメーションの実装ができます!

DEMO1で全タイプ作成しました。

オプション

オプションを指定することで、アニメーションに詳細設定を加えることが可能になります。

<div data-aos="fade-right" data-aos-offset="300" data-aos-easing="ease-in">
    SAMPLE
</div>
  • 発火までの距離を300px
  • イージングタイプをease-in

上のオプションを指定した例です。

💡 オプション一覧

オプション名オプション内容デフォルト値
data-aos-offset発火までの距離 (px)120
data-aos-durationアニメーション時間 (ms)400
data-aos-easingイージングタイプease
data-aos-delay 発火までの秒数 (ms)0
data-aos-anchor発火位置を別要素に指定null
data-aos-anchor-placement発火位置を細かく設定top-bottom
data-aos-once一度のみの発火にするfalse
  • イージングタイプ(data-aos-easing)
  • 発火位置(data-aos-anchor-placement)

上の2つに関して、補足で詳しく解説します。

💡 イージングタイプ

オプションの中の「data-aos-easing」は、イージングタイプを指定するためのオプションです。

イージングタイプ一覧

  • linear
  • ease
  • ease-in
  • ease-out
  • ease-in-out
  • ease-in-back
  • ease-out-back
  • ease-in-out-back
  • ease-in-sine
  • ease-in-out-sine
  • ease-in-quad
  • ease-out-quad
  • ease-in-out-quad
  • ease-in-cubic
  • ease-out-cubic
  • ease-in-out-cubic
  • ease-in-quart
  • ease-out-quart
  • ease-in-out-quart

イージングの動作については、下のサイトを参考にしてみてください。

💡 発火位置

オプションの中の「data-aos-anchor-placement」は、発火位置を細かく設定するためのオプションです。

指定のHTML要素の"どこ"が、ウィンドウの"どこ"へ来たら発火させるか設定できます。

設定値一覧発火位置
top-bottom指定要素上部がウィンドウ下部へきたら発火
top-center指定要素上部がウィンドウ中央へきたら発火
top-top指定要素上部がウィンドウ上部へきたら発火
center-bottom指定要素中央がウィンドウ下部へきたら発火
center-center指定要素中央がウィンドウ中央へきたら発火
center-top指定要素中央がウィンドウ上部へきたら発火
bottom-bottom指定要素下部がウィンドウ下部へきたら発火
bottom-center指定要素下部がウィンドウ中央へきたら発火
bottom-top指定要素下部がウィンドウ上部へきたら発火

DEMO2で複数タイプ作成しました。

その他の機能

💡 オプションの一括指定

AOS.init({
    offset: 300,
    delay: 100,
    duration: 500,
    easing: 'ease-in',
    once: true,
});

アニメーションさせる全ての要素に対して、同じオプションを一括指定する場合、JavaScript側でオプション値をオブジェクトとして渡します。

共通オプションを一括指定することでHTML側の記述量も減ります。オプションを変更したくなった場合も変更が楽です。

💡 指定のデバイスのみアニメーションを無効にする

例えば「SPのみアニメーションを無効にする」ことが可能です。デバイスは「mobile, tablet, phone」の3種類が用意されております。

デバイスタイプデバイス
mobileスマートフォンとタブレット
tabletタブレット
phoneスマートフォン

下のように、無効にしたいデバイスを指定することが可能です。デバイス判定は、ユーザーエージェントを利用しています。

// スマホとタブレット時は無効
AOS.init({
    disable: 'mobile'
});
// タブレットのみ無効
AOS.init({
    disable: 'tablet'
});
// スマホのみ無効
AOS.init({
    disable: 'phone'
});

PCを指定するオプションは用意されていません。PC時無効にしたい場合は、次に紹介する方法を使います。

💡 画面幅を指定して、アニメーションを無効にする

デバイス以外に、画面幅を指定し無効にすることも可能です。

AOS.init({
    disable: function () {
        return window.innerWidth < 1000;
    }
});

上の例では横幅が1000pxより小さい環境ではアニメーションを無効にします。

AOS(aos.js)のカスタマイズ

AOS(aos.js)では様々なカスタマイズができる仕組みが用意されています。それらを使うことで自分好みの動きを実装できます。

アニメーションカスタマイズ

実際に制作を行っていると、AOS(aos.js)にないアニメーションやSPとPCでアニメーションタイプを変更したい場合が出てきます。その場合、アニメーションのカスタマイズをします。

基本的に、JavaScriptは書かず、HTML・CSSだけでアニメーションのカスタマイズが可能です。今回は、一例としてSPとPCでアニメーションタイプを変更してみたいと思います。

💡 カスタマイズサンプル1

  • SP時はシンプルにフェードイン
  • PC時は左右100pxの位置からフェードイン
<div class="custom01">
    <div data-aos="new-animation">SAMPLE</div>
    <div data-aos="new-animation">SAMPLE</div>
    <div data-aos="new-animation">SAMPLE</div>
    <div data-aos="new-animation">SAMPLE</div>
</div>
.custom01 [data-aos="new-animation"] {
    opacity: 0;
    transition-property: transform, opacity;
}

.custom01 [data-aos="new-animation"].aos-animate {
    opacity: 1;
}

@media screen and (min-width: 768px) {
    .custom01 [data-aos="new-animation"]:nth-of-type(odd) {
        transform: translateX(-100px);
    }

    .custom01 [data-aos="new-animation"]:nth-of-type(even) {
        transform: translateX(100px);
    }

    .custom01 [data-aos="new-animation"].aos-animate {
        transform: translateX(0);
    }
}
  • [data-aos=”new-animation”]にアニメーション開始前のスタイル
  • [data-aos=”new-animation”].aos-animateにアニメーション後のスタイル

アニメーションが発火するとaos-animateクラスが付くことを利用します。

※ 今回のコードの場合、SP時の動作は768px以上でも引き継がれます。

💡 カスタマイズサンプル2

  • SP時はシンプルにフェードインアップ
  • PC時は左から順にフェードインアップ
<div class="custom02">
    <div data-aos="fade-up">SAMPLE</div>
    <div data-aos="fade-up">SAMPLE</div>
    <div data-aos="fade-up">SAMPLE</div>
</div>
@media screen and (min-width: 768px) {
    .custom02 div:nth-of-type(2){
        transition-delay: .1s;
    }
    .custom02 div:nth-of-type(3){
        transition-delay: .2s;
    }
}
  • SPは既存のフェードインアップ
  • PC時のみタイミングをズラす処理を入れる

既存のdata-aos=”fade-up”を使用し、PC時のみCSSでタイミングをズラしています。

イージングカスタマイズ

イージングのカスタマイズも可能です。

<div data-aos="fade-right" data-aos-easing="new-easing">SAMPLE</div>
[data-aos][data-aos-easing="new-easing"] {
    transition-timing-function: cubic-bezier(.250, .250, .750, .750);
}

タイミングや動作割合を指定するCSSプロパティのtransition-timing-functionを使用します。

デフォルトのアニメーション距離のカスタマイズ(SCSS)

SCSSでの開発を行っている場合のみ、デフォルトのアニメーション距離を変更することが可能です。

アニメーション距離とは、移動距離のことで、デフォルトでは 100pxに設定されています。data-aos=”fade-up”の場合、100px下の位置からフェードインしながら上がってきます。

この距離は、aos-next > src > sass > aos.scss の $aos-distance: 100px; で設定されています。変更する際はその変数を上書きします。

アニメーション距離を設定するオプションは用意されていないので、変更する際はSCSSで行うか、CSSでカスタマイズするかしかありません。

CSSアニメーションライブラリの統合(Animate.cssとの統合例)

AOS(aos.js)は、外部のCSSアニメーションライブラリと統合することも可能です。Animate.cssライブラリとの統合を例に紹介します。

まずは、Animate.cssをダウンロードします。

<link rel="stylesheet" href="css/animate.css">

headタグ内で読み込めば、Animate.cssを使用する準備完了です。

<div data-aos="fadeInUp">SAMPLE</div>

外部のCSSアニメーションライブラリと統合する場合、data-aos属性には統合するCSSアニメーションライブラリのアニメーションタイプを記述します。

今回指定しているfadeInUpはAnimate.cssのアニメーションタイプです。Animate.cssのアニメーションタイプは、公式サイトから確認することができます。

AOS.init({
    useClassNames: true,
    initClassName: false,
    animatedClassName: 'animated',
});

上のコードは、AOS(aos.js)のデフォルト動作を初期化しています。外部CSSライブラリと統合する場合、このコードが必要です。

useClassNamesをtrueにした場合、スクロールと連動し、data-aos属性に記述した属性値をクラスとして生成します。

animatedClassNameには、スクロールと連動し、アニメーション要素に付与したいクラス名を指定します。Animate.css では、アニメーション要素に「animated」クラスを指定する決まりとなっているので、こちらにはanimatedと記述します。

<div data-aos="fadeInUp">SAMPLE</div>

このコードの場合、アニメーション要素がウィンドウ内に入ったタイミングで、「animated」クラスと「fadeInUp」クラスの2つが自動で付与されます。

[data-aos] {
    visibility: hidden;
}

[data-aos].animated {
    visibility: visible;
}

外部CSSライブラリを使用すると、アニメーション前の要素が非表示にならないことがあります。その場合、上のようにvisibility: hidden;でアニメーション前の要素を非表示にします。

まとめと参考記事

スクロールアニメーションを実装できるJavaScriptのライブラリ、AOS(aos.js)を紹介しました。

オプションやカスタマイズを加えることで様々なアニメーションを実装することが可能になるので、ぜひ使ってみてください。

また、ライブラリを使うと何らかの制約が出たり、自由度が低くなるケースもあります。スクロール連動型アニメーションは自作も簡単なので、興味がある方は下の記事も参考にしてみてください。

JavaScript(jQuery)でスクロールアニメーションを自作する方法を解説!

AOS(aos.js)以外にも簡単に導入できるアニメーション系のライブラリを紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。

masonry.jsの使い方を解説!Pinterest風グリッドレイアウトを簡単実装! Block Reveal Effectsの使い方を紹介!2段階アニメーションを実装しよう! JavaScriptライブラリRellax.jsの使い方を解説!簡単にパララックスを実装しよう!

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この記事を書いた人

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Tatsuki

空間コーディネーターから独学でプログラミングを学びwebの世界へ。コーディングが好き。普段はHTML・CSS / JavaScript / Reactを主に書いています。

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